絶対少年 #26(終)

理絵子: まっきー、女の子だったら良かったのに…

「女の子だったら好きになれたのに」という百合カミングアウトかと、一瞬ドキッとしてしまったよ。
で、最終回。 感動的、という感じではないけど、この作品らしいサラッとした終わり方で、悪くなかったと思います。 「変わる変わる言ってるうちはダメだね」っていう、はなさんのカウンターが入ってるのも良かったし、巨大フェアリーの退場の仕方が、光が集まってでかくなる、とか、光が拡散して小さくなっていく、じゃなくて、光が集まって小さくなって消えていく、というのが、画的に面白かったし。
ただ、素人くさい喋りのがいるな、と思ったら監督だった、というのがチト残念な感じ。 せめて、素人臭い、と気付かせないぐらい溶け込んでればまだ。 ぶち壊すのが目的なら別に良いけど。
あと、予告のオカカ婆の声、誰がやってるとか全然意識してなかったんだけど、阪倉の人だったのか。 軽く驚いた。 確かに粘り気のある声質が同じだ。


全体として。 田菜の時からそうだったんだけど、フェアリーとか、世界の被膜とかいう話には、あまり興味が持てず、じゃあ何が面白かったかと言えば、この作品の面白さは、細かい仕草なんかの描写と、とにもかくにも会話の面白さ。 言ってる内容とか、ちょっとした ひと言の言い方だとか、掛け合い、間の取り方とだか。 例えば最終話で言うと、

須河原: 私の知らない事、あるんだ?
歩: あるよ
須河原: なに?

この辺のやり取りの、間の取り方やテンポなんかが、凄く面白い。
特に須河原さん(松本美和)の、会話における喋りの面白さは、田菜でも横浜でも、終始素晴らしかったです。
で、田菜編全編と、横浜編の最初3〜4話までは、この「会話の面白さ」があったんだけれども、それ以降、どういう訳か、それが感じられなくなってしまった印象。 最終回は、わざとそうしたのか2×3に別れての会話劇になってて、再び面白かったけど。