灼眼のシャナ #12

佐藤&田中は、「カッコいいマージョリー」が好きなんだな。 マージョリーを危険な目に遭わせたくない、とかいう方向じゃなく、安全なトコでヌクヌクしてる姐さんは見たくない、戦って欲しい、と願うのが面白いなと思ったのと、更に、足手まといにはなりたくない、自分達も姐さんの役にたちたい、と、頑張ろうとする姿が、純粋というか誠実というか、とても良かった。
佐藤&田中に限らず、あと敵味方問わず、こういう、誰か、相手に対する感情の発露の仕方において、純粋さとか誠実さを持った、簡単に言ってしまえば「気持ちの良い」キャラクターの多い作品だなと。 フリアグネとマリアンヌも、単なる主従の関係を越えた、面白い繋がりをしてたし。 池が、堤防での目撃話を、4人が居る場で問い詰めるのも、あれだけで終わったら単なるトンデモ脚本だけど(ああいうのは悠二ひとりにまず聞くのがスジだろ、と普通は思う訳で)、きちんとそのあとに(そこに至った理由の)フォローが入ってて、ちゃんと内容的に納得の出来るものになってたし。
で、シャナvs吉田さんが、見応えありました。 最初、いつも通りの強気のシャナ、弱気な吉田さん、という構図だったのが、吉田さんの攻撃と共に段々と立場が入れ替わっていき、告白する、と吉田さんが覚悟を決めた所で完全に逆転、今度はシャナが「ダメ」と弱々しく何度も哀願する、てな感じの流れが。 特にシャナの「ダメ」は、あの流れの到達点として、とても面白くて良かった。
あと細かいんだけど、触手風のに捕まってたシャナが、隙をついてソラトに斬りかかるトコの、右足アップの踏み込みのカット、地面を踏んだ時のSEとかエフェクトも含めて、グッとタメの効いた描写になってて非常に良かったです。(踏み込みとか、足運びとか、足下のしっかりしたアクションが好きなので。 ついでに、シャナが屋上からジャンプする時の描写も、タメの入り方が良かった)