涼宮ハルヒの憂鬱 #03

終盤、お茶を入れて飲むシーンがとても面白かった。 閉鎖された静かな空間、聞こえてくるのは最小限の音だけ、でタップリ間を取った一つひとつの動作、なんかが。 急須からお茶を注ぐ時のゆっくりとした描写とか、湯呑みや急須を置く時に(ナナメに接地させて)音を立てないように気を付けてる感じ、だとか。 フルメタTSRの散髪シーンで感じたのと同じような(とは言っても山本寛氏は今回、脚本だけ。「シリーズ演出」てな肩書きだから、演出的にも関わってるのかもしれないけど)、動作や所作の描写の面白さ、別に描写が細かいから良い、というんではなく、そういうのの積み重ねからくる、シーン全体の空気の作り方の面白さ、でそれによって画面にグッと引きつけられる感じ。
その前の、公園から家に着くまでの描写も妙に面白かったし。 引きの画とか、上からのアングルで、マンション外での遠くから聞こえる雑踏の音、静かなロビーでの足音、エレベータの”ゴー”という音、と、シーンとかSEを、(スムーズにではなく)ザックリ繋いでいく感じが。

OPラストのハルヒのアクションを繋げたもの。