ONE PIECE #272-#274

#272,#273,#274、連続視聴。
#272 1年以上前、話数で言うと第236話、ルフィとウソップが、メリー号の件で決闘をする話。 ルフィ勝利で戦いが終わったあと、ルフィが言うセリフ、

バッカヤロウ… お前が俺に、勝てる訳ねぇだろうがっ

このセリフに、ずっと引っかかりを感じていた。 言い方としては、絞り出すような叫び声、といった感じなんだけども、ルフィは自分の強さを誇示するようなタイプじゃないし、こういう、敗者に追い打ちをかけるようなセリフには、違和感があって。
で今回の、ルフィのセリフ、

だーめだぁ。 俺はこんなんじゃ、ダメだ。
青キジに負けた時、俺は思ったんだ。 この先の海に、またこんな強ぇヤツが現れるんなら、俺はもっと強くならなくちゃ、仲間を守れねぇ。
俺には、強くなんかなくたって、一緒にいて欲しい仲間がいるから、俺が誰よりも強くならなきゃ、そいつらをみんな失っちまう。

まず、あまり内面を語らないルフィが、青キジの件をここまで引きずっていた、という事を吐露するのが意外だったし、お気楽なようで、意外とちゃんと考えてるんだな、と思ったと同時に、このセリフで、前述のセリフと1年越しで繋がったような気がした。
もしも、(仲間を守る為の)強大な強さを自分が持っていれば、船長(リーダー)として仲間にもその強さを認められていれば、ウソップはルフィに決闘を申し込むような事はしなかっただろうし(ほんのちょっとでも勝てる可能性があると思ったから、ウソップは決闘を申し込んだ訳で)、結果的に、自分が弱い為に、決闘で仲間(ウソップ)を傷つけてしまったし、一味から離れていってしまった(つまり仲間を守れなかった)。
ウソップが、ルフィに勝てる訳ない、と思うぐらいに自分が強ければ、こんな事にはならなかったのに、という、不甲斐ない自分に対して向けられた言葉だったんだなと、などと氷解した回。
この作品、長編でありながら、行き当たりばったりで作ってる感じがなくて、キャラクターの言動にブレがないなと。
#273

ふぁんたじすたかっ!

このツッコミが好きです。
#274 という事で遂に来た、次々と舞台に揃う麦わら一味、そしてCP9+αと正面から堂々と対峙、という、シーン全体として、横並びのトコの一枚の画・構図として、そのあまりのカッコよさに、原作で読んだ時に震えが来たシーン。 良かった。