あさっての方向。 #03

正体バレなんて、いくらでもドラマチックに出来るだろうに、そういうのはやらずに、あくまで温度低いままゆっくり進行するのね。
で、キャラクターの表情が、終始カワイらしくて良かった。 アップもそうだし、引きの画の、デフォルメの効かせ方なんかも。
特に子供椒子は、中身はオトナ、というのをちゃんと踏まえた上での表情の付け方、子供子供し過ぎない、とても抑制の利いた作画、といった感じで良かった。 対してからだは、年齢上がっても表情自体はとても子供っぽくて、この辺りのちぐはぐな感じが、やっぱりキモなんだなと。
あと、全体にカットの繋がりが良かったと言うか、立ち位置とか目線が、カットの前後の関係も含めてしっかりしてて、キャラクターが、自然に気持ちよく動いてた印象。 寝っ転がってる椒子と、取り込んできた洗濯物を畳むからだのトコなんかも、構図の取り方とか、シーンの流れとかが、カットの繋がりも込みで、良かった。
脚本: 水上清資 絵コンテ: 駒井一也 演出: 山田一夫 作画監督: 大木良一,伊藤郁子,木本茂樹 総作画監督伊藤郁子
(演出はEDテロップには「山田一夫」と出てたけど、公式には「渡辺健一郎」と書いてある。別名義みたいな事を書いてるトコがあったり、他の作品でも両方の名前が出てる作品があったりするので、そういう事なのかもしれない。ただ、監督がコンテ・演出の時に別名義とか、作品によって使い分ける、とかいうのは何となく分かるんだけど、同じ作品の中でコンテ・演出のみをやってるのに回によって別名義、というのは、どういう事なんだろと、別の興味が)