乙女はお姉さまに恋してる #12(終)

瑞穂のセリフ、

これまで、貴子さんを欺いてきた事に変わりはないのですから。

貴子さんが、「欺いてきた」のトコにショックを受けてる感じのリアクションをしてたのが良かった。 瑞穂の方は、逃げも隠れもしない、といった態度で、言い訳は言い訳なんだけど変に誤魔化そうとかはせず、ちゃんと誠実に謝ろうとしてて、でもそれが逆に貴子さんにとってキツい言葉になってた感じ。


あと、http://takayan.s41.xrea.com/otoboku/anime_impression02.shtml

あのシーンを好意的に見ている人は珍しい。

とコメントがあって、多分世界史のシーンの事だと思うんだけども、あのシーンの何が良いのか、についてもう少し書いてみると、要は、他に生徒もいる授業中の教室、という空間でありながら、シーンとしては完全に2人だけの世界になってて、この“大勢の中にいるのにシーンとしては2人きり”という作りとか、低いトーンでコソコソ喋ってたりだとか、あとBGM無しで先生の授業の声を途切れなく後ろで流してる事で、より“2人っきり感”を演出してて、で、普段プライベートでつるんでる訳ではない(本人たちの気持ちはともかくどっちかと言うと立場的に対立してる事の多い)2人が、他のレギュラーメンバーには内緒(かどうかは知らんけど)で、多分決まった曜日、決まった時間に、2人っきりで逢ってる、という感じが、何か逢い引きみたいで、そういうの引っくるめてシチュエーションとしてとても淫靡だなと、そう感じた次第。
貴子さんの人物描写としても、必死にノートを取ってて、実は意外に努力の人だった、とか、瑞穂の「楽しい方が良いでしょ」に対して、「はぁ、そうですわね」と、意外に素直に応じてみたり、副会長やまりやが横にいない事で別の面が出てて面白かったし。 貴子さんの面白さは、多分いわゆるツンデレとはちょっと違ってて、普通ツンデレのツンの部分は好意の裏返しで、だから特定の相手にしか見せないんだろうけど、貴子さんの場合は、生徒会長としての自分、がまずあって、それによって自分を律してるから誰に対しても、瑞穂に対しても他の人に対しても、あまり変わらず毅然とした態度で入るくせに、瑞穂に「もうちょっと肩のチカラ抜きなよ」みたいな事言われると、途端にヨレヨレになるトコ。


余談。
ゲームの方はやった事ないんだけども、ちと気になったので見て回ってみたら、紫苑さんのストーリーが、大体のあらすじを読んだだけなんだけど、ちょっとした感動があった。 遺言によって女子校に男が編入、なんていう、アホみたいな設定、でもそのアホみたいな遺言のお陰で、本当なら出会わなかったはずの男女が出会って、人生諦めてた一人の女の子が救われる、と、そんな感じが。(プレイした訳じゃないのでホントにそういう話なのか分からんけど)