ハチミツとクローバーII #08

森田兄がフロイドとやり合ってる時に、しつこいぐらいに森田さんの悲しそうな表情を画面に入れてくるのが、作りとして意地が悪いというか。 復讐のクライマックスとして、十数年前にひどい事をしたフロイドを糾弾する森田兄、という構図よりも、十数年間後ろ向きな人生を送ってしまった男に対する冷たい目線、みたいなものの方が、シーンとして強くなってて。
あと、花本先生とはぐの話を部屋の外で聴いてる竹本と山田さんのカット、表情とか様子が良かった。(“悲しさ”の表現って、当人よりも、周りの人間の反応の仕方の方が大事だなと)


それにしても理花さんは、憑き物が落ちたかのように、すっかりカワイらしくなってしまって。

ここのトコの、真山の話をする時の目線の外し方とか、外したあとの表情、話してるうちに自然と口元がゆるむ感じなんかが、とても良かった。