シムーン #20

先週の話を受けての今週の話、最後、シヴュラについてみんなで再確認する、といったシーンがあったりと、19,20話、2話一組で(19話のサブタイである)『シヴュラ』というひとつの話だった、という感じ。 20話を観る事で、(ちょっとモヤモヤの残ってた)19話にも、ちゃんと幕が下りた、と思えるし。
で最後、5話以来2度目の『空よ風よ輝きの大地よ』をフルで使って、曲の大ラスの余韻のトコでホワイトアウトと共にシーンチェンジ、陽の当たる、暖かな場所へと行けたんだね、いや良い最終回でした、みたいな綺麗なまとめをするのかとか思ったら、ラストカットで全部ふっとんだ。 相変わらず、最後に凄い爆弾を落としてくる作品だ。(イメージ映像的なものなのかもしれないけど)

ワポーリフ「シヴュラ・モリナス、泉へ行っては頂けませんか」

この世界特有のプロポーズかと思って、よし、よくやったワポーリフ、とか思ったら違った。 でもテンションとしては、仕事(シヴュラ)辞めて嫁(モリナスは男になる予定だけど)に来てくれないか、俺が一生懸命働いてちゃんと養うから、みたいな感じだったし、ワポとしてもそれぐらいの気持ち(責任は取る、と)はあった感じだけど。

ネヴィリル「アーエル、どうしてあなたは泣くの。 あなたは何も恐れていなかったんじゃないの」

先週も感じた、これまで、こと精神面に関しては無敵のスーパーヒーローとして描かれてきたアーエルが、仲間の死にショックを受ける、という意外さ。 この辺りに、作中で(ネヴィリルが)違和感を表してくれたので、ちゃんと裏がありそうで(突然キャラが変わった訳ではなさそうで)良かった。 アーエルのショックは、反応としてはアングラスの自爆の時と同じような感じで、死そのもの、ではなく、死を選んだ事、に対するショックなのかもしれない。


マミーナへの祈りなので、普段サジッタのロードレアモンがアウリーガ席に座るという(初めてなんじゃないか?)細やかさ。 ついでにこのカット、ふたりの腰からお尻にかけてのラインが、エロくてとてもよろしかった。


あとアイキャッチのアーエルが、素晴らしい表情をしてらっしゃるなと。 宮国一のお調子モン、みたいな。


以下こまごまと。

  • モリナスが「シムーンに乗れさえすればいい、仲間なんてどうでもいい、と思ってたけど、そうでもないみたいなんだよね」のトコで、自分で胸をポンと叩くのがなんか良かった。 理屈じゃなく、心がそう言ってるんだよね、みたいなベタな感じが。
  • パライエッタ復活のヒントは、アルティという意外なトコから出てきた
  • 「命の終わりに納得」に対するフロエの第一声、「私、そういうの嫌い」。 相変わらず、なあなあを許さない、フロエの的確な、鋭いツッコミが素敵。
  • アヌビトゥフ「オナシアを泉から呼び寄せました」 操り人形?
  • アヌビトゥフの読み方。 宮守の人が「アヌビトゥフ」と、字のまま呼んでたけども、こっちの方がしっくりくる。 8話冒頭の「アヌビトゥーフ」にはチト違和感が。
  • マミーナに関して。 公式ブログの、マミーナの中の人のコメント、読むんじゃなかった(結果的に今後のネタバレが)。
  • マミーナのおさげ問題。 20話で、棺のマミーナには、おさげが両方とも無いけども、オナシア(のお付き)が持ってたのは右(本人が切った方)のなのか左のなのか。
    • 右だろうけど。(でないと話の構成上面白くないし)
    • 19話で、切ったおさげをどうしたのかは画面上ではハッキリと描写されていない
    • 普通に解釈すれば、気絶してるネヴィリルのコックピット部分に託した(入れた)と取るのが自然だけど
      • シムーン(ヘリカル・モートリス)の近くでの、神への祈り(アー・エル)と死、それをトリガーに、巫女はテンプス・パティウムの元へ召される説(例: アングラス)。 マミーナの場合は、祈りと死は成されたが、(ヘリカルの近くにあった)おさげだけ召された。
    • 実はコックピットではなくヘリカル・モートリスに投げ入れた説
    • ヘリカルが絡めばオナシアが持ってても不思議はない(ホントか?)
    • その他、帰投後、ネヴィリルのコックピットで見つけた誰かがオナシアに届けたとか、実は左だったとかいう、つまらないオチ
    • なんにしても、もう片方の行方と、ユンから受け取った時のロードレアモンの反応


(追記)

http://yaplog.jp/aslog/archive/424
マミーナのお棺には、写真を入れてあげることにしました。

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18話のアイキャッチに描いたアングラスです。
あのもうもうひとつの手には、「マミーナです」と註訳をいれてありました。

18話と20話のアイキャッチについての話。 あの手はオナシアのものなのかと思ってたんだけども、これ読んでから改めて見ると、受ける印象が変わってくるし、感じるものがあるなと。(基本、本編の内容についてスタッフが「実はあれは…」みたいに(作品以外のトコで)解説するのは、あまり好きじゃないんだけども、アイキャッチは別に本編とは直接関係ない、言ってみればお遊びの部分だし、今回のこのちょっとしたネタは、本編に大きく踏み込まないながら、いい具合に内容を補強してて良かったと思う)
http://www.aniza.net/simoun/