ハチミツとクローバーII #09

正直、手の怪我ってのは作品の終盤を盛り上げる為にしても、ちと作為的な感じがしてたんだけども、それを差し引いても、一つひとつのエピソードの入れ方、積み上げ方、その描写の仕方が凄くて、なんかもう観ててたまらんと言うか、胸が圧迫されて居たたまれなくなってくる。(良い、とか、見事とか、素晴らしい、とかいうんじゃなく、ただただ“凄い”って感じ)
特に、

けれど、暫くするとそのアザは、先生の腕に移った。

のトコが。
で、暗然とした方向にだけずんずん進んで行く訳ではなく、コメディもきっちり入れて緩急を付けたり、これをきっかけに、仲良しと言ってもまだはぐに対して距離を感じていた山田さんの心情にも変化が出てきて、ふたりの関係がより強いものになりそう、てな感じの明るい流れを入れたり、といったバランスの取り方も良かった。
あと、表情とか動作とか、細かく丁寧に動かしてるカットがあちこちあって、それが面白かった。(この作品ではあまりない感じの、画の芝居の付け方で)
絵コンテ・演出・作監福田道生(原画にも名前)


んで、山田さんとはぐの中の人がWebラジオで言ってた、アフレコ現場がえらいピリピリした空気になったと言う、はぐと花本先生の公園のベンチのシーン、ってのが来週なのかな。 楽しみだ。