シムーン #22

この作品の事だから、最後の最後、安心しきってアルクス・プリーマの艦橋に挨拶した辺りでアヌビトゥフのシミレが墜とされるんじゃないかと、ちとハラハラしちゃったよ。
で本編とあんまり関係ないんだけども、

アイキャッチB(シヴュラ時代のアヌビトゥフとグラギエフ)がとても良かった。 キャラの配置の仕方、ポーズ、髪のハネ方とかマフラーとかを含めた空間の使い方とバランス、そして表情、と、素晴らしい仕上がり。 マフラー、ヘアバンド、という小物も利いてるし。 ガン×ソード 23話の提供画でも同じような事感じたけど、一枚の画として、完成度が高いなと。 これまでの22話44枚のアイキャッチの中で、一番好きです。(次点は6話のカイム。これも人物と眼鏡のバランスが絶妙)


パライエッタは、20話でのアルティとのやり取りをきっかけに、自分を捨てて、“パラ様”を演じきる腹を決めた模様。 これもそうだし、あとモリナスとワポーリフの関係もそうだけど、いつもながら、話の積み重ねがちゃんとありつつ、それを踏まえてキャラが行動してるなと。 ネタフリがしっかりしてると言うか。 ロードレアモンの「あとお願いね」のあと、モリナスとワポーリフがふと見つめ合う、なんてシーンも良かった。


その他つらつらと。

  • ドミヌーラとリモネの話はスルー。 今後再び登場があって、ドミリモの話と現代の話が直接絡むのか、それともドミヌーラが21話のあとに取った行動は全部織り込み済みで現在の話は進んでいるのか。 そうだとすると、16話の最後、翠玉でドミリモが消えたあとに「間に合った」とか言いつつアルクス・プリーマが登場したのも、予定通りだったのかもしれない。
  • 現在は、役職的な上下はあるにしても、基本的には対等なアヌビトゥフとグラギエフ。 でもシヴュラ時代(アイキャッチ)は、アヌビトゥフは今とあまり変わらない感じだけど、グラギエフはかなり女の子女の子してて、アヌビトゥフが引っ張ってる感じ。 普通に見ればグラギエフは女を選びそうだし、今回のワウフの「(グラギエフは)男にしておくのは勿体ない」というセリフに対するアヌビトゥフの妙なリアクションもあり、グラギエフが泉で男を選ぶにあたって、何かあったんだろうか、いやあったんだろう、とか。 何にしてもあのアイキャッチは、デザイン的な良さもそうだけど、なんかあれこれ感じずにはいられない、素晴らしいイラストだなと。 イラスト一枚とはいえ、これ程(雰囲気的に)“男女”を感じさせるパルって他にいないし。 ついでに、あのシヴュラ時代のグラギエフの顔(キャラデザ)で、桑島法子の声で喋る感じは、なんか容易に想像できるな、とか、性別選択前後の、ちゃんと変化の分かる絵が出てきたの初めてじゃないか、とか。
  • 珍しく、リ・マージョンに頼らないドッグファイト。 「(敵が)太陽に入って見えない」みたいなベタなのが、良かった。