シムーン #23

アーエルとフロエのシーン、二人のやり取り、シーン全体の会話の流れが、えらい面白かった。

フロエ「アーエル?」「何?ふてくされてんの?」
アーエル「え?」
フ「ネヴィリルとなんかあった?」
ア「な、なんでネヴィリルが出てくんの?」
フ「…図星かぁ」
ア「(口ごもる)」「ネヴィリル、変わったんだ」
フ「どう変わった?」
ア「よく喋る」
フ「ふーん、お喋りはね、唇で塞いじゃえばいいの」
ア「キスばっかだね、フロエは」
フ「へ?」
ア「前も言ってた、好きだとキスしたくなるってさ」
フ「で、したくなった?」
ア「今のネヴィリルとはしたくない」
フ「嫌いになったの?」
ア「……」
フ「ふん、なーんだ、やきもち」
ア「そんなの、あたしは、あれ、何これ、熱い」
フ「ぅわー、本気だ」
ア「ちょ、ちょっと待って、本気ってなに?」
フ「ネヴィリルだけじゃなくってさ、アーエルも変わったんじゃない?」
ア「え?」

相変わらず、ズバズバ本質を突いてくるフロエが素敵。 自分で自分の心の状態がよく分かってないアーエルも、フロエが、何やら正解を言い当ててるらしい、という事は感じて、「本気ってなに?」と必死に聞くのがカワイらしい。 前回(13話)は、アーエルがおぼこくて、のれんに腕押し、といった風だったのに、今回はフロエにいいようにコントロールされてるし。
しかしこっち方面で混乱してるアーエルを、正しく誘導するという、フロエ以外に、こんな事が、誰に出来ようか。


で予告、

ネヴィリルは、アーエルに全てを告げ、少女たちは、泉へと向かう。

「少女たちは、泉へと向かう」って、たったこれだけの言葉なのに、これはまた、えらい重いな。 泉へ行くという事の意味を、これまで散々やってきただけに。